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    Cooler Master 一体型水冷CPUクーラー「Nepton 280L」レビュー

    こんにちは。
    kaiten-sushiです。

    本日は「Cooler Master Technology Inc.」さんから、レビュー依頼のありました
    一体型水冷CPUクーラー、Cooler Master「Nepton 280L」のレビューを行います。

    20141106-_MG_8209.jpg


    レビューは、次の内容にて行いたいと思います。
     ・Cooler Master「Nepton 280L」のご紹介
     ・Corsair「H100i」との比較
     ・冷却テスト(「本格水冷」と簡易水冷「Nepton 280L」「H100i」との冷却比較)
     ・総括
     ※また、本格水冷を使っている小生の所感、本格水冷との違いなど含めてレビューしたいと思います。

    よろしくお願いします。

    >>続きです。


    ■Cooler Master「Nepton 280L」のご紹介

    「Nepton 280L」は、
    極微細な溝を持つマイクロチャンネル水冷ヘッドを搭載した大判280mm角ラジエータ採用の
    一体型水冷CPUクーラー(以下「簡易水冷」と呼ぶ) とのことで、
    最大の特徴は 14cmファンを2基搭載していることですね。

    細かく「Nepton 280L」を見ていきます!

    ・大判280mm角ラジエータを採用!
     これは冷えそうです。本格水冷並みに冷えるか楽しみです♪
     また、ラジエターが大きいのでラジエターの中間チューブが14本と,これもまた冷えそうです。
     
    20141106-_MG_8223.jpg


    ・140mmPCファンの搭載
     ラジエータに搭載される冷却ファンは140mm角の「JetFlo 140」です。
     直進性の高いエアフローと共振防止ラバーパッドによる静音性を兼ね備えているそうで、
     結構な風量がありそうです。
    20141106-_MG_8219.jpg

     - このラバーパッド嬉しいことに共振防止だけでなく、ラジエターにもキズがつかないんです。
     つまりが塗装がはげない、これ大事です。
    20141106-_MG_8221.jpg

     - この140mmのラジエターファンは、一つに束ねることができます。
      マザーボード上にある3ピンないし4ピンから給電することが可能です。
      スペック上では、ファン1つで3.6Wとなっており、2つで7.2Wです。
     (マザーボード上の3ピン,4ピンからの給電は10Wを超えないようにしましょう)
    20141106-_MG_8222.jpg

     - ラジエターにファンを取り付けてみました!  かっこいいですね。
      ネジも手回しネジ的に締めやすかったです。
    20141106-_MG_8236.jpg


    ・水枕(ウォーターブロック)内部の表面積をアップ
     「Nepton 280L」が採用するNew UltraFineマイクロチャンネルは、自社従来品よりもピッチ間隔を狭めて冷却液に接する表面積を大きくしているとのこと。
     ※本格水冷の水枕は、内部のマイクロチャンネルに噴射する量を調整できるジェットプレートを交換することが可能ですが、この「Nepton 280L」もマイクロチャンネルにメスを入れてきているあたり玄人好みの水枕となりそうです。
    20141106-_MG_8228.jpg

     - 本格水冷の噴射する量を調整できるジェットプレート(参考情報)
     20141108-_MG_8272.jpg


    ・ポンプの強化
     極微細な溝に冷却液をスムーズに通すために水圧の強いオリジナル設計のポンプを採用しているそうですので、
     「流量」や「揚程」アップでどの程度まで冷却性能が向上してのか楽しみです。
     (スペックでは、ポンプの消費電力が 2.9Wとなっていますので、
       流量:70 L/hr 程度、揚程:1.0m くらい かな?)
    20141106-_MG_8225.jpg

    ・折れ防止チューブの採用
     冷却液の通り道であるFEP素材のチューブは、ラバー系の素材に比べて角度をつけて曲げても口径が変わらない特性を持ち、
    パーツが入り組んだPC構成にも柔軟に対応することができるとのこと。
     また、冷却液の自然蒸発を低減する吸湿防止にも優れたチューブとのことです。
     ※本格水冷の場合は「折れ防止コイル」というのを使ってチューブの折れからくるリークの危険性を回避しますが、
      曲げ口径の変わらない折れ防止チューブはとても重要ですね。
    20141106-_MG_8233.jpg

     - 本格水冷の「折れ防止コイル」(参考情報)
     20141108-_MG_8281.jpg


    ・水冷ヘッドへLEDの採用
     ヘッドのロゴ部分には視認性の高いLEDを採用とのことで、PCのドレスアップもにも最適です。 20141107-_MG_8271.jpg


    ・内容物も充実
    20141106-_MG_8211.jpg

     - マニュアルは「INTEL」ソケットの場合と「AMD」ソケットのが分かれて解説されており、分かりやすいです。
    20141106-_MG_8212.jpg

     - マニュアル内で特に好感が持てる部分
     特に良いと思ったのが、CPU水枕とバックパネルを固定する際に4つのネジを対角線上に締めていくイラストがありました。
     CPUのヒートスプレッダとCPU水枕のベースプレートとの設置は熱伝導処理において非常に重要な冷却要素ですので、
     工作初心者や自作初心者にもわかりやすい解説がなされており好印象を持ちました。
    20141106-_MG_8240.jpg

     - バックプレートも工夫されている
      裏返すと「INTEL」ソケットと「AMD」のソケットを区別して使用することができます。
    20141106-_MG_8216.jpg 20141106-_MG_8217.jpg

    ・メンテナンスフリーの5年保証
     それにつけて「Nepton 280L」は、メンテナンスフリーで長期5年の保証を実現した一体型水冷CPUクーラーとのことで安心ですね。

    ということで、かなりの期待が持てる仕様となっております♪
    冷却面では140mmファンx2基の搭載だけでなく、注目点は ポンプの強化と、曲げ口径の変わらないチューブですね。
    冷却性能、使い勝手も考えられていて良い感じです。


    ・・・

    ■Corsair「H100i」との比較

    手持ちに Corsair「H100i」がありますので、仕様や外観など比べてみます。

    ・左が「Nepton 280L」、右が「H100i」です
    20141106-_MG_8233.jpg 20140719_631780.jpg

    一番の違いは、ラジエターのサイズと、ラジエターファンのサイズですね。
    ここで冷却性能と静音性の違いが出てきそうです。
    (冷却面の比較は、以下「■冷却テスト」にて検証します)

    それでは、細かく「Nepton 280L」と「H100i」を見ていきます!

    ▼サイズ比較(ラジエター、チューブ、CPU水枕のサイズ
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、280mmサイズのラジエター
     - 長さ 311mm、 幅 139mm
    20141106-_MG_8229.jpg 20141106-_MG_8230.jpg

     - 厚みは30mm、 チューブ直径 22mm となります。
    20141106-_MG_8231.jpg 20141106-_MG_8237.jpg

    ・Corsair「H100i」は、240mmサイズのラジエター
     - 長さ 275mm、 幅 120mm
    20141107-_MG_8257.jpg 20141107-_MG_8258.jpg

     - 厚みは 27mm、 チューブ直径 22mm です。
    20141107-_MG_8255.jpg 20141107-_MG_8265.jpg

    ・同時にチューブを比較
     両社22mmです。20141107-_MG_8265.jpg

    ・ラジエターを並べて比較
     並べるとかなりちがいます。上が「H100i」、下が「Nepton280L」
     「Nepton 280L」の方が 35%ほどラジエターの面積が大きく、その分 冷却効果が高いと予想されます。20141107-_MG_8259.jpg

    ・チューブの長さ比較
     チューブの長さも結構 違いまして、「Nepton 280L」の方が6cmほど長かったです。
     上側が「H100i」、下側が「Nepton 280L」です。
    20141107-_MG_8262.jpg 20141107-_MG_8263.jpg

    ・CPU水枕の厚みも違います
     「Nepton 280L」の方がかなり大きいです。ポンプが改良されて流量を稼いでいるのですかね。20141107-_MG_8264.jpg

    ▼ラジエターの中間チューブの数と素材
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、ラジのチューブ数は14本です(左)。
    ・Corsair「H100i」は、ラジのチューブは12本です(右)。
    20141106-_MG_8223.jpg 20140719_631782.jpg

     中間チューブの数の差は2本と、サイズからいって妥当ですが、その分 冷却水が循環する量が多くなり、
    風を受けとめる面積も大きくなりますので、より冷えることが予想されます。
     チューブ素材がFEP素材とラバー素材の好みもあるでしょうが、曲げても口径が変わらない、
    つまりが "折れないチューブ" というのが使い勝手とリスク回避の観点からとても良いです。
     ※本格水冷の場合でも同様に、曲げ半径がキツイとチューブが折れることがあり、その対策として「折れ防止コイル」というのを使用しますが、
    チューブが折れると冷却水(クーラント)のリークや冷却効果の低下などのデメリットが発生しますので、
    このチューブはその対策がなされているため精神衛生的にも安心です。(以前のCHCW50なんかもそうでした)

    ▼ラジエター 素材
    ・両社ともアルミニウムになります。
    ※「本格水冷の観点」から少し気になりますが、
     CPU水枕の素材が銅製、ラジエターの素材がアルミという異なる素材で一体型水冷CPUクーラーが構成されていることが気になります。
     本格水冷のシステムを考える場合、"異なる素材での組み合わせ"は一般的には行いません。なぜなら電蝕する可能性が高いからです。
     両社の一体型水冷CPUクーラーは、銅(水枕)とアルミ(ラジエター)の組み合わせて構成されていますが、電蝕を防ぐためには、
    その分 添加剤(エチレングリコール or プロピレングリコールだと思われ)の濃度を高くしたクーラントにて電蝕を防がなければなりません。
    ただ あまり添加剤の濃度を高めると冷却効果が低くなりますのでトレードオフ的な考え方になります。
    (希釈しない製精水100%が一番冷える。製精水+添加剤=冷却水(クーラント)です。希釈率は添加剤によっても個人によっても 7:3, 8:2, 9:1 など様々)。
     簡易水冷のコストから考えて、熱伝導の高い銅をCPU水枕部分のみに使いCPU部分に重きを置いたコストカットがうかがえますが、
    それでも両社ともに5年保証を謳っているため、故障頻度とランニングコストの比率に見合った自信の裏返しとも取れますね。

    ▼ラジエターファンのサイズ、回転数、PWM対応など
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、「JetFlo 140」140mmファンを2基搭載(PWM対応)
               800~2000 RPM (PWM) ±10% (19 dBA)、
               54~122.5 CFM ±10%、
               0.7~3.5 mm H2O ±10%、
               21~39 dBA

    ・Corsair「H100i」は、120mmファンを2基搭載(PWM対応)
               最大2700RPM、
               77CFM、
               4mm-H2O
               37.68dBA

     ⇒ 140mmファンは120mmファンに比べて風量が大きいため、回転数が少なくすることができて、静音性にも貢献します。
     風量も140mmファンですので、122.5 CFM もあり 相当冷えそうです。
     また「Nepton 280L」は、120mmサイズのPCファンへの交換も可能なのも利点ですね。


    ▼水枕のベースプレートの素材
    ・左「H100i」、右「Nepton280L」です。 両社とも 純銅製です。20141107-_MG_8266.jpg

     同じくフラットの熱伝導効率に優れた「銅製ベースプレート」になります。純銅製です。
     また、CPUスプレッダとの接地面に しっかりとフラットが出ていましたので、速やかな熱処理が行われると思います。

     - ちなみに、本格水冷の水枕のベースプレート部分は?(参考情報)
     銅製ベースプレート(ニッケルメッキ仕上げ)・アセタール樹脂製トッププレートにて構成されています
    20141108-_MG_8273.jpg 20141108-_MG_8274.jpg


    ▼水枕のベースプレートのCPUグリス
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、自分で塗るタイプ(左)
    ・Corsair「H100i」は、工場出荷時に塗られているタイプ(右)
    20141106-_MG_8238.jpg  20140719_631781.jpg

     この辺は好みですが、自分でCPUグリスをチョイスしたい人、はじめから塗ってあった方が良い人など十人十色かと思います。
     細かい違いですが、一応記載しました。

    ▼CPU水枕の取り付けやすさ
    ・CPU水枕を固定する4つのネジですが、「Nepton 280L」マイナスドライバーでの締めつけです
    ・「H100i」はプラスドライバーでの締め付けです
    20141107-_MG_8269.jpg 20141106-_MG_8240.jpg
    ※PCパーツ全体がプラスドライバー1本での締め付けによって作業が完結する中、メンテナンスフリーを謳っている簡易水冷ですので、
    できればCPU水枕の取り付けもプラスネジで締めつけられると作業効率が上がると思います。改善を望みます。

    ▼対応ソケット
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、Intel LGA 2011-3、2011、1366、1150、1156、1156、775
               AMD Socket AM2 / AM3 / AM3+ / FM1 / FM2 に対応です。

    ・Corsair「H100i」は、Intel LGA 2011、1366、1156、1155、1150
               AMD Socket AM2 / AM2+ / AM3 / AM3+ / FM1 / FM2 に対応です。

     どちらも現行ソケット、過去ソケットともに対応していますので、問題なく使用できそうです。

    ▼ポンプ や PCファンの給電方法
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、マザーボード上の4ピン(CPUファン)からポンプ駆動の給電を行います。
     「Nepton 280L」のポンプはスペックでは2.9Wの消費電力です。
     20141106-_MG_8227.jpg

    ・Corsair「H100i」は、ウォーターポンプ駆動用にSATA電源コネクタを採用しており、SATA電源から給電します。
    また、ラジエターファンの給電もSATAから(正確には水枕から)取ることができます。
    20140719_631792.jpg 20140719_631793.jpg

     つまりが「H100i」の方がSATA電源から給電している分、大きな電力を得ることができ、
    結果 ポンプの「揚程」と「流量」を稼ぐことができますが、実際はどうでしょうね。

     例えば、本格水冷の「Laing DDC3.2」(今回の■冷却テストで使用)ポンプの場合、
    DC12V駆動時に「18W」も消費し、Maxで「20W」も消費しますので、電源ユニットから直接取ります。
    (※マザーボードの3ピンもしくは4ピンからの給電は10W以上とると危険ですので電源ユニットから取ります)
     20110912_729081.jpg

     「そもそも、水冷の冷却性能に必要な要素な何か?」について記載しておきます

     水冷システム全体の中で冷却性能を左右するは「ラジエターのサイズ」と「ポンプの性能」です。
     ポンプは「揚程」と「流量」という表記にて、そのポンプの性能が示されています。
     (水を押し上げる圧力の「揚程」の方が重要です)
     ただし、メーカーは諸所の事情からポンプの性能を公表していない場合が多いです。
     (今回の簡易水冷でも、簡易水冷パイオニアのCHCW50なんかも公表していないですね)

     小生が調べた限りでは、一体型などのポンプの性能このようになっていました。

    ・「Larkooler BA2-241」(セットもの)はこんな感じ
       流速(流量):72L/H
       水引力 :2M
     少ないですねぇ。まぁCPUのみの水枕ですからいいです。

    ・「CWCH50」(一体型)
     公証値はありませんが、
      ポンプ吐出流量(流量):「40〜50L/H」ほどです。
     少ないですね。

    ・「AquagateMax」(セットもの)
     内臓ポンプは JINGWAY の「DP600」というポンプが内蔵されています。
     「DP-600」搭載時のポンプユニット単体の性能は、
       揚程:2m(H)
       流量:400LPM(Q)
     このくらいあれば、水枕2つくらいは余裕です。(3つになるときついかな)

    ・「PW880i」(セットもの)
      流量:500L/hr
     同じく結構あります。

    ・ちなみに本格水冷の弱い物でものでも これくらいあります
     JINGWAY TECHNOLOGY 「DP-400N」 4,480円
     JINGWAY TECHNOLOGY製 PC水冷用 DCポンプ
      定格流量:400L/hr
      揚程:2.2m
     (使用電圧 DC12V +/-10%
      最低起動電圧 DC 8V
      消費電力 6.5W +/-10%
      電流 0.62A +/-10%
      フィッティング取り付けネジ G1/4"
      サイズ 52 × 45 × 50 mm
      期待寿命50000/hrs at 25°C)

    ・今回 比較対象の「本格水冷」のポンプ「Laing DDC-3.25」
      動作電圧 DC8V〜13.2V
      負荷電流 1.5A
      最大流量 500LPH
      最大揚程 6.8m(22.4ft) ≒ 7m (23ft)
      最大消費電力 20W

    ・今回 レビュー対象の「Nepton 280L」は 公表していませんが、おそらく...
     消費電力 2.9W とのことですので、単純計算すると。
      流量:70 L/hr 程度
      揚程:1.0m くらいと、想定されます。
     あくまで想定ですので鵜呑みにしないようにしてください。

                 ・・・参考情報でした


    ▼水枕のLED
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、ロゴの周りが長方形の形に光ります
     見た目は控えめですので、できれば「Cooler Master」の文字が光ると良いと思いました。
     20141107-_MG_8271.jpg

    ・Corsair「H100i」は、CPU水枕のLEDにギミックがあります
     こちらのLEDですが、CPUの負荷(熱)に応じてLEDの色が変わるんです。
     温度が高くなるにつれ、白から赤になっていきます。 見た目もキレイですね。
     20141106-_MG_8234.jpg

    ▼ソフトからの制御
    ・Cooler Master「Nepton 280L」は、特にソフトからの制御はありません。
    ・Corsair「H100i」は、「Corsair Link」によって、PCファンの回転数や温度の監視、LED色の切替えが行えます。

    ▼メーカーの保証期間
     メーカーの保証期間は、同じく5年保証となります。
     両社とも5年もありますから、長期の使用にも安心ですね。

     ⇒ Corsair「H100i」との違いは、やはり「Nepton 280L」のラジエターサイズ・ラジエターファンのサイズからくる冷却性能でしょう。
     240サイズよりも 280サイズは“35% もラジエター面積が大きい”ため、ズバリどこまで冷えるのか? 検証楽しみです。
     以下「■冷却テスト」にて検証します。


    ・・・

    ■冷却テスト

    それでは、メインディッシュの冷却テストを行います。

    ▼冷却テストは、次の3つの冷却システムより比較を行います

    ・簡易水冷1:Cooler Master「Nepton 280L」
          - ラジエターサイズ 280
          - ラジエターファンサイズ 140mm x 2基
          - 最大回転数 2000 RPM(PWM対応)
          - 風量 122.5 CFM

    ・簡易水冷2:Corsair「H100i」
          - ラジエターサイズ 240
          - ラジエターファンサイズ 120mm x 2基
          - 最大回転数 2700RPM(PWM対応)
          - 風量 77CFM

    ・本格水冷:次の構成にて本格水冷を組みます
          - ラジエターは、280サイズ の「Magicool Slim Profile (MC-RADI280) 」を使用
          - ラジエターファン:「Nepton 280L」に取り付けられている「JetFlo 140」を使用
                (簡易水冷1と同条件)
          - CPU水枕:EK-Supreme HF - Acetal+Nickel
          - ポンプ:Koolance PMP-400 High-flow Pump(Laing DDC-3.25のOEM)
           (ポンプは使い勝手と揚程の優れる,一番普及しているだろうと思われる Laning DDC を使用)
          - ポンプハウジング:EK-DDC X-TOP V2 - Acetal G1/4
          - リザーバ:Bitspower Water Tank + EK-Multioption RES X2 - TUBE 60/100mm

     ⇒ 今回、ちょうど「本格水冷」と「簡易水冷1」にて、同サイズ「280サイズ」のラジエターが比較できることと、
      簡易水冷同士にて、ラジエターサイズ「280サイズ」(簡易水冷1)と「240サイズ」(簡易水冷2) の比較ができることが面白いと思います。

    ▼検証時のPCパーツ構成
    ・PCケース:Lian-Li PC-T60A(まな板、いわゆるバラック状態)
    ・CPU :Core i7-2700K
    ・マザーボード:ASUS Maximus V Gene
    ・ファンコン:ファンコンは使用しませんでした。
     ※回転数は、最大の2000RPM のため。(「JetFlo 140」の最大)

     ※CPUはダイレクトに熱伝導処理が行われやすい(ハンダの)Sandy Bridge の CPU(i7 2700K)を使用します
      Sandy Bridge は、CPUとヒートスプレッダの熱伝導処理をハンダで行っていますのでダイレクトに熱処理が行われるため、CPUクーラーの冷却比較が行いやすいと考え「i7 2700K」をチョイス。
      TIMペーストグリスのCPU(Haswell や Ivy Bridge)では熱伝導処理が遅いため、冷却比較がしにくいため。
     (参考情報ですが、Sandy Bridge のハンダは、熱伝導速度はおおむね「80W/mK」前後であるのに対し、Haswell や Ivy Bridge のTIMペーストグリスは「5W/mK」程度しかないため)

    ▼負荷テストの様子や準備
    ・まな板状態で、以下のようにラジエターをさえぎるものがないように設置して行いました
    20141107-_MG_8270.jpg  20141106-_MG_8241.jpg

    ※たとえば、このラジエターの設置方法はNGです
     なぜなら、PCケースの取っ手にラジエターがふさがってしまい、排熱を放出できないからです…。
    20141105-_MG_8208.jpg

    ・前述どおり、本格水冷も「Nepton280L」のラジエターファン140mm角の「JetFlo 140」を使用します
    20141108-_MG_8276.jpg 20141108-_MG_8278.jpg

    20141108-_MG_8277.jpg 20141108-_MG_8280.jpg

    ・下準備として、標準品のCPUグリス(CoolerMasterのもの)を使いましたが...
     基準が同じなる努力として、CoolerMasterのグリスを「Nepton280L」および「H100i」にぬりました。
     ※ただ、このグリスがとても塗りにくく、ドライヤーで熱しながら塗り込みましたが、上手く塗れず、以下が水平に濡れる限界でした。
      このCPUグリスの塗りやすさについて、改善を望みます。
    20141107-_MG_8268.jpg

    ・本格水冷の方も前述と同様に設置して、CPUグリスは MX-3 を使いました
     20141108-_MG_8275.jpg

    ▼ベンチマークのレギュレーション
    CPU は Core i7-2700K をもちいて、BIOSより 次のオーバークロック設定を施し、
    以下のベンチマークソフトによる負荷テストを行います。
     ・CPUクロック:4.6GHz までオーバークロック
     ・VCore
    (CPU電圧):1.42V  まで昇圧
      (DIGI Power / VRM系 の Loadline Calibration などは Extreme設定)
     ・メモリ   :2133MHz まで オーバークロック
     ・メモリ電圧 :1.60V  まで昇圧

    次の定番ベンチマークソフトにより、主にCPUの負荷テストを行い、その際のCPU 4コア(1-4)の「平均温度」を比較します。
    ・CPU負荷テスト
     -「OCCT4.4.1」:CPU OCCTにて、64bit、Large Data Set の設定で 20分間の負荷テストを行います。
     -「Prime95」:モード Blend、8スレッド の設定で 20分間の負荷テストを行います。
     -「CINEBENCH R15」:Rendering(xCPU、8スレッド)の負荷テストを行います。

    参考までにグラフィックテストも行います。
    グラフィックテスト
     「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」
      最高設定にてベンチを走らせます。

    ※室温は、17.3℃~19.5℃ に保ちました。
     (個人宅において、温度を一定にする努力として、窓を開けたり空調を使ったり、負荷テストの時間をあけたりしました。
     同条件に揃えるために 3日かかりましたが、この室温範囲が小生宅にて温度を一定に保つ限界でしたので、ご了承ください)


    ▼ベンチマークの結果
     それでは、おまちかねのベンチマークの冷却性能の結果です。
     ・ベンチ結果は、それぞれのベンチのハードコピーを「ベンチ結果」よりクリックにて確認できます。
     ・また、下の方には、分かりやすいように「Excelの表形式とグラフ」にてまとめてみましたので ご確認ください。

    ・簡易水冷1:Cooler Master「Nepton 280L」
     1. OCCT:ベンチ結果
     2. Prime95:ベンチ結果
     3. CINEBENCH R15:ベンチ結果
     4. ファイナルファンタジー14ベンチ:ベンチ結果

    ・簡易水冷2:Corsair「H100i」
     1. OCCT:ベンチ結果
     2. Prime95:ベンチ結果
     3. CINEBENCH R15:ベンチ結果
     4. ファイナルファンタジー14ベンチ:ベンチ結果

    ・本格水冷:次の構成にて本格水冷を組みます
     1. OCCT:ベンチ結果
     2. Prime95:ベンチ結果
     3. CINEBENCH R15:ベンチ結果
     4. ファイナルファンタジー14ベンチ:ベンチ結果

    ・「Excelの表形式とグラフ」
      (クリックにて拡大)
    t_結果グラフ.jpg
      (クリックにて拡大)

    ・すべてのベンチーマークにおいて「Nepton280L」は「H100i」の冷却性能を超えてきました!
     「Nepton280L」と「H100i」を比べると、概ね 0.3℃ ~ 2.7℃ の差があり、
     「Nepton280L」は とても冷却性能が高いです。

    ・CPUに猛烈な負荷を与える OCCT や Prime95 を 4.6GHz(VCore 1.42V)の高クロックで回しても
     70℃を下回る冷却性能を発揮しています!
     特に Prime95 を 4.6GHzで走らせて、70度を下回る簡易水冷に出会ったことがありません。
     これは特筆すべき点です。

    ・CPUベンチソフトの CINEBENCH でも 60度を下回る冷却性能を発揮しており、ベンチマーカーにも喜ばれる結果となりました。

    ・ノーマークであった 3Dゲームでの冷却性能が予想以上に高く、FF14ベンチでは 50℃強に収まっており、
     「Nepton280L」は「H100i」よりも 約3℃ も低い結果となりました。
     これはゲーマー受けも良い簡易水冷となりそうです。

    ・本格水冷と「Nepton280L」を比べた場合、同じ280サイズのラジエターに同じ140mmファン(「JetFlo 140」)を取り付けていますので、
     冷却性能に開きがあるのは ポンプの性能である「揚程」と「流量」の違いが大きいです。
     また、本格水冷のラジエターの素材は銅製のため(「Nepton280L」はアルミ)、ラジエターサイズが同じでも冷却性能は変わってきた結果となりました。

    ・静音面としては「Nepton280L」のファンは、2300RPM あたりから 少々うるさくなります。
     「H100i」と比べても風切り音は大きかったです。
     このことは公平な目として記載しておきます。


    ■総評

    Cooler Master 一体型水冷CPUクーラー「Nepton280L」のレビューの総括を行います。

    ・圧倒的な冷却性能!
     冷却性能がすごい! まず、これを最初に書かなければなりません。
     Corsair「H100i」を購入したときも冷え冷えでビックリしたのですが、今回レビューの 「Nepton 280L」さらにその上の冷却性能を備えていました。さすが280サイズのラジエターを搭載しているだけあります。
     今回 VCore(CPU電圧)を 1.42V に盛り、CPUクロック 4.6GHzにて負荷テストを行いましたが、
    最高温度 70度以下と、とても効率的な冷却を行っていました。
     Sandy Bridge であれば、簡易水冷では難しかった  5.0GHz での常用も可能でしょう。
     ただし、高負荷時のラジエターファンの音が少々うるさため、音を気にする方はファンの回転数を抑えるなどの工夫が必要です。
     冷却性能は圧倒的なため、ベンチマーカーでCPUクロックを上げてスコアを稼ぎたい方 、または、特に3Dゲーム系でより冷える傾向が確認できたため、FPSゲーマーなど、とにかくCPUクロックを上げてGPUのボトルネックを解消したい方 は、まちがいなく買いです!
     それほどまでに冷却性能が高いです。

    ・簡易水冷の “お手軽&コンパクト” に加え、冷却性能にこだわった製品
     本格水冷と比べ、一体型簡易水冷は、お手軽に水冷が試せる、コンパクトに自作PCに取り付けられる、このことが本格水冷とは異なる最大のメリットですが、この「Nepton 280L」は、さらに280サイズのラジエターを採用し、ポンプの流量を上げ、水冷ヘッドが冷却水とあたる表面積を大きく冷却性能を追求した結果、従来の簡易水冷の「お手軽&コンパクトも欲しい」だけでなく、「冷却性能も欲しい」といったユーザーのわがままな声に応えてくれた製品であることが分かりました。
     最近のPCケースには、280サイズのラジエターを無加工で標準的に搭載することができる機種が増えてきているため、大型ラジエター組み込みの敷居も低くなっており、今度280サイズのラジエターの需要は高まっていくことと想定されます。

    ・コスパも高く,使い勝手が良い
     140mm x 2基のPCファンを取り付けできる280サイズのラジエターを搭載し、また性能の高いポンプが付いていて、14,000円から購入可能と、これだけでもコスパが高いです。
     さらに、その他の改良としてもCPU水枕内部のマイクロチャンネルを見直して冷却効果を高め、実用的にチューブが折れない蛇腹構造のチューブを採用、そしてチューブが長い、このことが使い勝手を良くしています
     それと同時にユーザーのニーズをしっかりと受けとめた製品を発売してくれるメーカーさんにはとても好感が持てました。

    ・水枕のLEDもカッコイイ
     PCは見た目も重要! とかくPC内部のCPU付近は電飾が付けづらく暗くなりがちですが、
    「Nepton 280L」にはCPU水枕上部にLEDが組み込まれているため、明るく発光し見栄えが良くカッコ良いです。

    ・ポンプの性能が向上していることを実感
     以前(4年くらい前)は、本格水冷をしている方が少なく、最近になっても国内ではそこまで多くないのですが、ここ数年は簡易水冷が一般ユーザーにも市民権を得るようになり、現在は普及率も増えてきて、その分 メーカーも安く提供できるようになってきています。
     その市場の相乗効果によりポンプも小型・高性能の改良が進み、簡易水冷のポンプでもここまで性能向上したことが実感できたことがとても嬉しかったです。

    ・改善ポイントは、3点
     上にも記載しましたが、CPU水枕を固定するネジがマイナスネジですので、プラスネジを望むことと、
     ラジエターファンの風切り音が少々大きいため、これが改善できれば最高です。
     また、本体の改善ではないですが、CPUグリスがもう少し粘度の柔らかいものが、作業効率が上がってよろしいかと思います。
     くわえて、大きな改善ではないですが、水枕のLEDの文字「Cooler Master」も光るともっと良いと思います。

    ・個人的なお願い (^_^;) (これはレビューじゃなく、一個人の要望…)
     高級な素材を使った、カスタマイズ性のある簡易水冷も欲しいなぁなんて・・・(個人的な)
     本格水冷との違いなど、上記の個々コメントでも本格水冷との違いはちょこちょこ記載してきましたが、
     可能であれば、CPU水枕とラジエターの素材を両方とも純銅製にして電喰を防ぎ、
     また、チューブの長さも調整できるようにすることでより自由な箇所にラジエターがPCケース内に配置可能になります。
     そういった簡易水冷が発売されれば絶対に買います! アレ!?それは簡易水冷じゃない?
     高級素材で構成された、カスタマイズ性のある簡易水冷 も売れると思います!

     ここまでレビューしてきたように、Cooler Master「Nepton 280L」は、圧倒的な冷却性能でCPUを冷やすことができますので、
    ベンチマーカーや 性能重視の3Dゲーマーは 即買いです!
     また、本格水冷に近い性能を持つ簡易水冷として、水冷の知識がなくともプラモデル感覚でご自身のPCに水冷システムを組み込むことができますので、自作の初心者から上級者までお勧めできます。
     ラジエターファンの音が気になる場合は、ファンコンを導入したり、マザーボードからラジエターファンの回転数を制御することで静音PCにすることも可能です。

     ⇒ 結論、Cooler Master「Nepton 280L」は、冷却性能が高い、本格志向の簡易水冷でした!
     20141106-_MG_8236.jpg

    以上の内容をもって、Cooler Master「Nepton 280L」のレビューを完了といたします。
    皆さん、ありがとうございました。

    ・・・

    ・・・

    ・・・

    ▼おまけ

    Q.簡易水冷のラジエターの向きって、チューブを上側にしてラジエターをPCケースに設置した方が冷えるのでしょうか?

    A.いいえ。 ホースは下側、エアー溜りはラジの上に設置した方が冷えます。
     簡易水冷は密閉されているため、完全にエアーを抜き切ることができません。少しエアを入れておかないと温度変化でクーラントが漏れ出しますから。(本格水冷はリザーバでエア抜きを行います)
     そのために、エア溜りを作ってあげる必要があるのですが、エア溜りはラジエターの上部が効果的です。
     ホースを上側に設置した場合、エア溜りがなくなり、エアーがCPU水枕の方にも流れてしまってエアを噛み、冷却効果が薄れてしまいます。(水枕とラジエター内には空気がないのが一番冷えます)
     ゆえに、ラジを上側、ホースを下側に設置することで、効率よくCPU水枕の冷却ができると思います♪

     ※ただし、PCケースやPCパーツ取り付け時の制約として、ラジエターの向きをホース上側にしないとPCケースに取り付けられない場合はこの限りではありません。無理に簡易水冷のチューブをねじって破損したら元も子もありませんから。

    おつかれさまでした。
    それでは、またです~。
    ($・・)/~~~

     

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      簡易水冷 | 06:08 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |

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        - | 06:08 | - | - | - | - |
        Comment:
        2014/11/11 4:14 PM, kaku wrote:
        こんにちは☆

        詳細なレビュー、わかりやすくて参考になります☆
        140mmファンx2はH100iより冷えてますね!

        うちのH100iはホースにかなり負担をかけているので危ないと思いましたw
        2014/11/11 8:39 PM, hideちゃん wrote:
        こんばんわ〜
        レビューお疲れ様です

        かなり良さそうな簡易水冷ですね〜

        280サイズなのが搭載できるケースを選びそうですけど入るのであればいいですね!

        ARC-XLちゃんに欲しくなりました^^
        2014/11/11 11:57 PM, - wrote:
        管理者の承認待ちコメントです。
        2014/11/11 11:59 PM, - wrote:
        管理者の承認待ちコメントです。
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